ブログ記事お引っ越しプロジェクトの第3弾はベビーアビノー70Sを行ってみたいと思います。
これからの時期、無双することがままあるベビーアビノー70S。
この記事では割とベビーアビノーのキモになっている部分に触れていると思いますので、ぜひ読んでみてください。
オリジナル記事掲載日:2021年 09月 23日
Baby Abino 70S
■ルアースペック
ルアー名: Baby Abino 70S(ベビーアビノー70S)
ボディーサイズ:70mm
ウェイト:11g
ルアータイプ:シンキングプロップベイト
沈下スピード:30cm/秒
搭載フック:イチカワカマキリライトワイヤー#8番
搭載スナップ:オリジナルスナップ0+
希望小売価格 : 2400円(税抜価格) 2640円(税込価格)
*2024年9月1日より価格を改定させて頂きました
■ カラー(全5色)
このベビーアビノー70Sですが、基本アクションは兄貴分のアビノー110Fと同じくロールアクションを発生させながら泳ぐダブルプロップベイトとなります。
兄貴分との違いは、アビノー110Fはトップウォータールアーですが、このベビーアビノー70Sはシンキング。
そう、沈むんですw
このルアーの着想に至ったきっかけは、ハイプレッシャーだけどスーパービッグサイズのスモールマウスを狙える湖で釣りした時の事。
ソフトベイトすら簡単に見切るジャイアントサイズのスモールマウス達と対峙し、これはちょっとやそっとでは釣り上げられないな?どうやったら奴らが口を使ってくれるんだろう?と悩んでいた時、ある友人のガイドさんがくれたアドバイスが大きなヒントになりました。
そのガイドさんがくれたアドバイスは、
”ヒロシ、今の季節の夏〜秋にかけてのハイプレッシャーレイクで、ミドルレンジ(3〜5m)でクルージングしているジャイアントサイズのスモールマウスをキャッチする方法があるとしたら、バスが通りそうなルートで待ち伏せし、リーチ(ヒル)で餌釣りするのが一番近道だと思う。
ルアーで狙うなら、ライブベイトより確率は落ちるけど、超ロングラインを出してプロップベイトをドラッギングするか、もしくはマグナムサイズのスピナーベイトで怒らせて出会い頭に口を使わせるしか無いと思う”
マグナムスピナーベイトの出会い頭パターンは全く別系統の釣りになりますので、ここでは端折りたいと思いますが、要するに広大なエリアを単独で回遊しているようなジャイアントサイズのスモールマウスをキャッチするのに求められる条件は、魚の密度が低いエリアで魚を探し出せる(もしくは引寄せる)サーチ能力を持ちながら、魚に見切らせないで食わせられる食わせの能力も持ち合わせている必要があるという事。
サーチ能力に長けたルアーで言えば、例えばクランクベイトなどもサーチ力の面では素晴らしい力を持っていますが、濁りが入っているような時ならともかく、夏場のクリアウォーターのスモールマウス達はルアーを見切るスピードが早く、クランクでは条件がよほど揃わないと難かしそうだなと。(ただの直感ですw)
実際、自分の経験と照らし合わせてみても、僕が普段釣りしているレイクエリーやナイアガラリバーでも同じような傾向があって、バスがスポーニングに入るまでの時期はクランクベイトやシャッドテールのスイムベイトなど、強い振動を発生させるタイプのルアーが良く釣れますが、バスがスポーニングを終えて活発にフィーディングを開始するぐらいの時期になると徐々にパワーダウンし、その代わりに釣れだすのがソフトベイトならシングルテールグラブのスイミングや、スモールサイズで弱目のスイムベイトなど、より細かい振動を発生させるものが良くなってきます。
2024年9月8日追記:
この傾向はバスがサスペンドし始める夏の終わり〜秋にかけて特に顕著になっていくことが、ベビーアビノー70Sの発売後に明らかになってきました。
そして、そのシングルテールグラブが効き出すぐらいのタイミングで効き出すハードルアーがプロップベイト。
自分が通っているフィールドでもこの現象が毎年起こっているので、友人のガイドさんの話を聞いてピーンときた訳です💡
絶大な集魚力を持つアビノー110FのDNAを持ちながら、食わせ能力の向上を狙ったダウンサイジングボディー。
そして、シンキング化する事で中層にサスペンドしているバス達へのアプローチを可能にしたのがベビーアビノー70Sです。
このベビーアビノーに搭載されているプロペラやブレードはもちろんカスタムメイドの専用パーツ。
ビッグフィッシュが来ても大丈夫なように、アビノー110Fと同じく強固にヒートンを固定できるダブルナットシステムを採用しています。これももちろん専用パーツです。(*ベビーアビノーはカスタマイズを目的にしていませんので、ヒートンの着脱はあまりおすすめしません)
そして、搭載フックはNLWルアーの他モデルに採用しているRCカマキリではなく、カマキリライトワイヤーの8番を搭載しています。
このカマキリライトワイヤーですが、ファインワイヤーのフックという事もあって、オリジナルのRCカマキリより耐久性は少し落ちますが、とにかく刺さり性能最優先でこのフックを採用させて頂きました。(刺さりの良さが尋常じゃないので、ご使用の際は気をつけてください)
というのも、このベビーアビノーは気難しいバスにも口を使わせられる可能性があるので、そんな時によくありがちなショートバイトのフックアップ率の向上を狙ったセッティングにしています。(魚がルアーに触れた瞬間に、小さくて鋭い針をサクッとまとわりつかせる感じ)
2024年9月8日追記:
現在はベビーアビノー70Sのフックはビッグフィッシュを想定してRCカマキリの#7番にアップデートされています。
ビッグバス以外にも、バス以外の様々な魚が釣れることも多く、フックを補強させて頂きました。
ショートバイトが多いシチュエーションではファインワイヤーの小さめのフックがオススメです。
そんなセッティングにしている事もありますので、ロッドは少し柔らかめが良く、ドラグもスムーズなドラグを持ったリールが良いと思います。
そして、これがすごい重要点なのですが、フッキングの際に強くバシッと合わせるのではなく、ロッドに魚の重みが乗ってから巻き合わせというのが良いと思います。
重要な点なので、もう一度繰り返させて頂きたいのですが、コツコツきても”魚の重みが乗るまで合わせない、魚の重みが乗るまで合わせない”と念じながら鋼の意思で巻き続けてくださいw
もしビッグフィッシュの可能性が大いにあるようなフィールドや、カバーが多くてドラグを多用できないようなフィールドではRCカマキリの#7番ぐらいにサイズアップしていただいても良いと思います。
という訳でベビーアビノーさん。
下の動画で説明させて頂きましたので、ご覧頂ければ幸いです。
■ ベビーアビノー70S 製品説明動画
この動画は軽い説明で終わってますが、完全に中層のサスペンドフィッシュ狙いをしている様子をご覧頂ける内容になっているかと思います。
この秋、ベビーアビノーで楽しい釣りをして頂ける事をお祈りしております!
■ Baby Abino 70S ウェブページ
https://www.nishinelureworks.jp/baby-abino-70s