昨日投稿させて頂いた記事にて、日本と北米の大きな違いの一つとして、リップレスクランクの人気度合いが全然違うと言うお話をさせて頂きました。
昨日の記事:https://nlwblog.com/?p=920
そんな日本では忘れ去られている(忘れられかけている)とも言える、リップレスクランク(バイブレーションルアー)というカテゴリーですが、では日本メーカー製のリップレスクランクに名作と呼ばれるルアーはないのでしょうか?
いや、そんなことは断じて無ーい!!ドンッ(ちゃぶ台を叩く音w) と、今日のブログでは鼻息荒く、熱弁を奮わせて頂きたいと思いますw
僕ごときが偉そうに語るのも恐れ多すぎるテーマですが、本日の裏日記では僕が好きだったり、素晴らしいと思ったリップレスクランクをご紹介させて頂きますね。
あくまでも好きなルアーを順不同に並べているだけでランキングでは無いことをご理解頂いた上で読み進めて頂ければ幸いです。
というわけで行ってみましょう〜!
一発目のルアーはこのルアー!
TDバイブレーション(ダイワ)
まず1つ目はTDバイブレーション。
日本メーカー製のリップレスクランクを語る上でこのルアーほど名作という称号に相応しいルアーはないんじゃないでしょうか?
このルアーはもはやリップレスクランクという範疇を超えて、名作ジャパニーズハードベイトって言っても良いかと僕は思っています。
つか、上の写真を撮影しながら思ったのですが、ルアーの名前を忘れないようにマーカーでTDバイブって書き込んでいますが、書かなくても忘れるわけないだろ!と、これを書き込んだ時の自分を思い切り叱りつけてやりたい気分ですw
僕的にTDバイブレーションといえばやはりこの色でしょうか。
言わずと知れた大森貴洋プロのマネーベイト&カラー。このルアーを投げてるだけで大森貴洋気分になれるスペシャルルアーですね。
TNシリーズ(ジャッカル)
二つ目はジャッカルさんのTNシリーズ。
これも問答無用の超名作。
トータルバランスが素晴らしいのはもちろんなのですが、このルアーは他に変えが効かないオンリーワンな存在だと思っています。
その最大の理由になっていると僕が思うのは、このアウトメタルシステム。
これ、ルアーを作って生計を立てている人間の端くれとして言わせて頂くとしたら、リップレスクランクの構造体として、ほぼ反則レベルの素晴らしい構造です。(最大級の褒め言葉です)
例えがめちゃくちゃ大雑把でアレですが、車のエンジンで言ったらターボ積んだぐらいルアーの運動性能が上がっちゃう凄い機構。
つか、タングステンをこの複雑な形状に成形するのって一体どれぐらいのコストが掛かるのか、想像するだけでオソロシイ。。。汗
もしリップレスクランクをボトムにゴリゴリ当てながら巻き倒したい時は、僕はTNシリーズを全力でオススメします。それ系の釣りができるリップレスクランクの最終到達地点だと思っています。
TDプロズバイブレーション(ダイワ)
TNシリーズでアウトメタルシステムの優秀さを散々書かせて頂きましたが、そういう意味で、このTDプロズバイブレーションもキテます。
そもそも超名作のTDバイブレーションがターボを積んじゃったらそりゃもうねぇ。
今は中古でしか見つからないルアーだと思いますが、素晴らしい運動性能を持ったリップレスクランクですので見掛けられましたら、ぜひ家に連れて帰ってあげてください♪
ブザービーター(エバーグリーン)
このルアーにもブザービーターってマーカーで書き入れているアホビルダー。。
何をどう考えてもこんな名作リップレスクランクの名前を忘れるはずはないので、いちいち名前を書く必要ってある?って思うのですが、書くならせめてもっと綺麗な字で書けよ!って思います。(苦笑)
と、そんな話はさておき、エバーグリーンさんのブザービーターと聞いて、ウンウン分かる!って頷いていらっしゃる方は結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
このルアーも本当に名作ですよね!
しっかりと手元に伝わってくる振動、超低速から超高速域までしっかり泳ぐ運動性能は素晴らしいの一言。
投げててとても気持ちが良いリップレスクランクです。
LV500(ラッキークラフト)
このルアーにもLV500って書いてある〜。汗
もうイヤ、恥ずかしいっすw
このルアーが初めてリリースされた頃、僕は琵琶湖のほとりに住んでいたのですが、その時の衝撃は今だに鮮明に覚えています。
当時の琵琶湖はバイブレーションルアー黄金時代だったのですが、圧倒的な遠投性能や、通常のリップレスクランクでは手が届かない深度まで探れるLV500にはホントお世話になりました。
重たいボディーを泳がせるための工夫だと思うのですが、頭の平べったい部分がミヤマクワガタみたいにかっちょいい造形をしているのにもシビれましたね。
このLV500ですが、アメリカでは現在進行形で圧倒的に支持されており、タックルウェアハウスなどではベストセラーになっています。
バイブレーションXダイナ(メガバス)
このルアーは割と最近入手して、泳がせてみて感銘を受けたルアー。
小さいボディーなのにしっかりウェイトがあり、めちゃくちゃ良く飛ぶ、そして良く泳ぐ!
通常、これだけ小さなボディーにこれだけのウェイトを載せたら泳がなくなってしまいそうなものなのですが、このルアーはしっかり泳ぎます。
おそらくですが、ボディー形状やバランスが非常に優れているんだと思います。
実は僕、メガバスさんのバイブレーション系ルアーを投げたのはこのモデルが初めてだったのですが、このルアーを投げたせいで他のモデルも気になりまくっています。
スラヴァーバイブ(DUO)
少し古めなルアーですが、大好きなルアーです。
このスラヴァーバイブの何が好きかというと、アクションがたまらん!
細身ボディーからくるアクションだと思うのですが、少しタイト目で素早いロールアクションが小魚っぽい振動を出している気がするのと、使っていてもしっかり振動を感じられて使用感も好きです。
リップレスクランクってスモールマウスにも効くじゃん!と僕はこのルアーに教えてもらいました。
造形もカッコ良いですね〜!
レベルバイブブースト(レイドジャパン)
中空ボディーでもなく、鉄板でもないオンリーワンなバイブレーションルアー。
初めてこのルアーの存在を知ったのはルアマガの新製品コーナーの写真だったと思うのですが、うゎ、キテるわって、ビルダーとしてだいぶ衝撃を受けました。
巻きだけではなく、リフト&フォールとか色んな使い方もできたり、本当に素晴らしいルアーだと思います。
これからのシーズン、大活躍しそうですね!
ベビーアンジュレーター(シマノ)
以前にシマノさんとお仕事をさせて頂いた時、一番最初に手掛けさせて頂いたお仕事がこのベビーアンジュレーターの外観デザインでした。
僕は外観デザインのみさせて頂き、内部構造やアクションの設定等はシマノ社内の開発部の方が手掛けられたのですが、シマノの担当者さんが施されたセッティングが素晴らしいの一言でした。
写真のルアーは塗装が剥げちゃっていますが、お腹にウェイトが露出している構造をご確認頂けるかと思います。このような形で極限まで低重心化が図られたボディー構造がこのベビーアンジュレーターの大きな特徴になっています。
この部分を低重心設定にすると何が起こるかというと、「めちゃくちゃ飛距離が出る」「お腹が左右にブンブン振られてアクションが増幅」「沈む時にシミーフォールとはまた違った感じのイレギュラーアクションを発生させる」など、色んなメリットが生まれます。
外観デザインとはいえ自分が関わったルアーを今回の名作シリーズ紹介記事に入れてもいいかだいぶ悩んだのですが、素晴らしいルアーであるのは間違いないと思いますので、このルアーも入れさせてください。(自画自賛でごめんなさい)
マーマー&キングマーマー(六度九分)
今回の名作ジャパニーズリップレスクランクのラストはこのルアーで締めさせて頂こうと思います。
ハンドメイドルアーなのでご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、このマーマーとキングマーマーもオンリーワンなリップレスクランクだと思います。
そもそもリップレスクランクに分類していいのか?というレベルの独創性の高さで、リップレスクランクといえばそうだけど、フラットサイドクランクのようでもあり、トップウォーターとしても使えるし、正直、なんか良くわからないルアーなのですが良く釣れる、そんなルアーです。
作者はグラスピースで有名なバスパズルのユッキー行友君。
名前はマーマー(murr murr)ですが、まーまーどころではなく凄いルアーですw
ご参考までにマーマーの説明をしたユッキー行友くんのブログ記事のリンクを貼り付けておきますので、ご興味がある方は見てみてください。(本人もこのルアーをどう分類したらいいか、まぁまぁわかってませんw)
行友くんのマーマー記事:http://6d9b.blog51.fc2.com/blog-entry-35.html
まとめ
というわけで思いつくまま書き連ねてきた名作ジャパニーズリップレスクランク記事ですが、ここに挙げさせて頂いたルアー以外にも、僕が知らない名作はまだまだ沢山あると思います。
これからの時期、リップレスクランクが効くシーズンに入っていくと思いますので、タックルボックスに眠っている懐かしのリップレスクランク達を久しぶりに投げてみられるのはいかがでしょうか。
最後になりましたが、記事中、各メーカー様のお名前を挙げさせて頂く際に敬称略とさせて頂きましたことをお許しください。
追記:リップレスクランクの話はまだまだお伝えしたいことが沢山あるので、しばらくリップレスクランク話で裏日記を埋め尽くす所存でいます。(ご覚悟くださいませw)